何故、鍵交換に工事費用の差があるのか
鍵の交換費用の相場は業者毎に異なりますが、安いところでは8,000円以上、一般的な業者では10,000円以上です。
全て込みの総額で、内訳は製品と工事費、そして出張費となります。
こうした最低価格は、新聞の折込チラシや店頭、もしくはネットで手に入るでしょう。
業者ごとに工事費に差がありますが、これはその工事内容を見ることで理由が分ります。
実は鍵交換といっても工事内容はピンキリで、ものの5分程度で収まってしまうものがあるのです。
バケツをひっくり返したような形をしているシリンダーならば、プラスドライバー一本で交換可能でしょう。
ドアを開けてネジを二つ外して、ピンが二本差し込まれているので、それを抜けばシリンダーがポロリと外れます。
後は新しいシリンダーをはめ入れて元通りにするのです。
全てこのタイプではありませんが、バケツの形をしたものは、購入した鍵に設置方法が書かれており分らなくても対応できます。
非常に簡単なのです。
しかし、中には電気工事の必要な製品もあるのです。
電子錠で電気供給を受け機能するものは、電気配線が必要になり、日本では電気工事士でなければ工事ができません。
人件費が割高になるため、工事費が高くつくのです。
また中にはドア枠に加工を施さなければならないものもあります。
デッドボルトがドアから出て、それをドア枠が受け止めて、初めてロックが掛かりますが、シリンダーだけではなくデッドボルトを出す部材(フロント)も交換しなければならないこともあるのです。
そうした場合は、デッドボルトの位置が変わる可能性があるため、ドア枠の加工の必要性がでるでしょう。
デッドボルトを受ける穴(ストライク)の位置を変更するために、別の場所に穴を開けるのです。
交換といっても、工事には簡単なものから手間なものまであり、それだけ業者はリスクを負っている事になります。
それが工事費の差に繋がっているのかもしれません。